2007年05月28日

新緑の京都

スズコー品質保証課の イイダ です

先日、新緑の京都と中学生を堪能してきました。この時期の京都はどこに行っても中学生の 修学旅行とぶつかり、渋谷・原宿を歩いているようでした。

京都らしい町並みをご紹介します(写真はクリックで大きくなります)


1psdRs[.jpg このような 「粋」 を住宅に活かせたら良いですね
 玄関ホール・畳コーナーに使えそうです








2psd.jpg   京都らしい静かな景色です   3.jpg



4.jpg   今も使用している倉がありました
                 何年、ここに落ち着いているのでしょうか


次回は 屋根 をご紹介します



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2007年05月07日

つくりすぎない家

今回は設計事務所時代のお話をします。

設計事務所は一般に経費節約のため、営業・設計・コーディネーター・管理と、一人で何役もこなしています。
良くいうと、スタートのコンセプト通り一貫性のある建物を、お引き渡しできることです。
悪くいうと、才能・センスもないのに全てに手を入れてしまい、失敗に気づかず、思いこみで高額商品を扱ってしまうことです。
この場合、他人の作品からの一部流用が多く見られ、それぞれの部分については良いものがあるのですが、コンセプトが不明で愛着のもてない使いにくそうな家ができてしまいます。

設計段階でつくりきらなければいけないものに、店舗設計があります。
およそ、3〜5年の改装を目安に、扱い商品のじゃまにならず且つ、商品を引き立て、商品にあった雰囲気造りを一番に考えます。落ち着いた雰囲気はもちろんのこと、商品によってはごちゃごちゃにディスプレイをデザインしたり、清楚な高級創り付け家具を作成したり、細かいところまで特注で作り上げます。
 
最近の住宅もその傾向にあり、ちまたの設計事務所の代表作品といわれるものは、お施主様の個性に関係なくあちこちに同じようなデザインで建っています。住宅は見せるため、飾るためでなく住むために高いお金を掛けるのですから、家は出来上がったときが完成でなく、住み手が創意をもって生活を進めて行く中で、その人ならではの家として完成していくのではないでしょうか。
 
つくりすぎた家は出来上がったときがその家の最高の状態であり、住んで時がたつにつれて古くなりくたびれていく。
時がたつほどに新品の美しさに代わって、使い込んだ美しさや重みが出てくるような家が理想だと思います。
これは家のメンテナンスというようなことだけでなく、いかにその家を住みこなすかという住み手の創意にかかることだと思います。
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2007年04月23日

動くもの動かぬもの

 フランス人は、日本人なみに日本語が話せ、日本文化につかり込んだ人のことを、タタミゼと称しているらしい。それほど畳は日本文化を代表するもののようです。しかし、畳が部屋いっぱいに敷き詰められるようになったのは、比較的新しいことのようです。畳の語源は、たためる(・・・・)もの(・・) のことで、土間や床の上に敷く ござや 薄縁が 原型といわれています。平安時代になると畳床のついた分厚い置き畳が現れ、今でもひな人形の台に名残をとどめています。この時代では、畳は動かせるもので、現代のように床の仕上げ材ではなく、家具の一種として使われていたようです。寸法もあまり変更されず、起きて半畳、寝て一畳というように、畳一枚の大きさは人が寝るために必要な寸法が基準にしたといわれていますから、現在のベッドと同じ使われ方をしていたと思われます。畳が建築の一部としてとりこまれ、動かせないものに変わるのは、書院造りの時代以降で、僕のような一般庶民の家に畳が敷かれるようになるまでには、まだまだ遙か先の時代となります。
 ふすまの原型は屏風であって、やはり平安時代に家具の一部で動かせていたものが、敷居と鴨居の間に建て込まれ、建築の一部となり襖、障子と呼ばれるようになりました。関西では昭和の初め頃まで、引っ越しの時は畳や、建具ははずして持ち運んでいたようです。畳や建具は家具と同じように、家についたものでなく、家財道具の一種だと思われていたようです。
 現代の日本家屋では、動かせないもの(作り付け家具等)を好む傾向にあり、このことは、過去「坪いくら」と家づくりをおこなっていた大工さんの請負形態の名残で、「坪いくら」で工事するなら、作りつけは多いほど得なように錯覚していたのかもしれません。
 
次回は、水回り−外から内へ
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2007年04月10日

動線のない廊下

kaoku.jpg  動線は人が動き回る軌跡を言うのだから、家中どこにでも動線はあります。しかし、ふつうこの動線が量的に重なる部分を特に動線部分と呼んでいます。
和風建築には不思議な物が多々あるが、ポツンと一部屋だけある和室に付属して、そこだけ縁側が付いているのは不思議な物です。
古くさかのぼれば、建物の縁に縁側を張り巡らせ、庇とセットで風雨から障子・畳を守り、且つ廊下として動線が発生していました。

enngawa.jpg  近年では、国際観光旅館整備法といって、日本旅館に国際性を持たせることを目的とした法律の基準により、日本旅館の客室には必ずといって良いほど広縁が付属していて、椅子・テーブルが置かれています。
 現代では、一般住宅にそれほど大規模な建物は少なく、それでも和室の何割かは縁側(おもに広縁と称している)を設け、和室と庭をつなぐ通り道としています。もちろん、アルミサッシ全盛の時代なので風雨から畳を守る必要もなく、深い庇とセットしている例は希です。
 今の季節広縁があれば、春を迎える日だまりに猫と一緒にひなたぼっこをするのもよし、親しいお客様は玄関など通さず、広縁での茶飲み話に花を咲かすこともでき、庭いじりのひと休みにも使えます。
動線のない廊下ともいえる部分なので、日本家屋独特の多目的な使い方があり、近年使われなくなってしまった縁側・広縁については寂しい想いがします。
深い庇と縁側のほの暗さの中の白い障子、明るい日だまりの縁側と枯れ枝の影を落とす障子など四季折々の美しさを縁側は演出してきました。
  

次回は、「動くもの動かぬもの」

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2007年04月02日

知っていても役にも立たない、住まいのお話

名前のある部屋・ない部屋

居間・寝室・子供室などが名前のある部屋で、和室8帖・洋間6帖とか使用目的ではなく広さでよぶ、名前のない部屋があります。部屋を使用目的でよぶのは世界共通ですが、広さでよぶのは日本独特だそうです。使用目的のない部屋は日本以外にもあり、マルチパーパスルーム(多用室・多目的室)と名付けています。

zataku.jpg昭和40年代頃は今のような西洋風住まいづくりが定着せず、応接間(接客用)客間(お客様の寝室)ダイニングキッチン(唯一住みての居場所)と来客用に主体においたため、家族の居場所を確保するため2階建て住宅が主流となりました。昭和40年以前は更に悪環境で、和室4.5帖主体の家づくりでした。日本住宅には家具を置かない、西洋住宅は家具に主眼をおいた家づくりの背景がありました。

saihou.jpg 現在のように家具(ベッド・テーブル・椅子)は備えず、卓台・裁縫箱・座布団・寝具等の小道具を出したり入れたり、畳んだりして部屋えお使い回して来ました。当然主婦の仕事量は増え、プライバシーなどありませんでした。亭主関白・かかあ天下・一家の大黒柱などの言葉が幅を利かせていました。




次回は動線のない廊下を予定しています。      飯田洋一郎



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